ラッパーとして「ナメられている」と感じる
先日、高校ん時からお世話になってるハコからオファー頂いてライブする機会があって。あんま無いんですよ、そういうの。プレイヤー同士からオファー貰うことは多くても、ハコ側からオファー貰うことっていうのが。
結構気合い入れてセット組んで、リリックの一語一文を反芻しながら色々な事を思い出したりして、あんまやらないんですけど、いろんな人に直メ送ってライブのお誘いなんかしちゃったりして。
普段はね、ライブって、殺し合いだと思ってるんで、アウェーであればあるほど血が滾るっていうか、初対面の相手にビンタかますテンションで臨むんですけど、その時は全然違ってて。なんかこうステージ上がる前からエモい感じだったんですけど。
これがね、全然みんな来てくれないの。メッセージに返事したからまだマシでしょ?ぐらいのテンションでやがんの。えーっ!?って思って。まぁしょうがねーやな、急に誘ってもみんな忙しいだろうしね、俺も柄にもねー事しちゃったよね、ぐらいの感じで。そのライブイベント自体は最高だったんですよ、打ち上げぐらいから記憶ないんで、間違いないです。
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その翌週。いつもの闇バイト「楽団酒場」だったんですけど。こっちはね、もう飲食店は閑散期の2月だし、あんま告知とか積極的にはしないんですよ。毎月の事だし。アカこかなきゃいーかな、ぐらいで。
これがね、また人が集まってくださって。おかげさまで。「今日はこの人が一日店長で、普段はラッパーなんですけどね」って、常連さんが一見さんに俺のこと紹介してくれちゃったりしてね。全然酔うヒマもなくて。毎月、売り上げが記録更新してるんです、今のところ。本当にありがたいことに。
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そこで、思ったんですけど。
ライブには人が集まらないけど、一日店長やってる飲み屋には人が集まるって、ラッパーとしてナメられてるな、と。
「今日はこの人が一日店長で、普段はラッパーなんですけどね」って紹介してるアナタ、俺のライブ、マトモに観たことありましたっけ。
俺の音源聴いてくれたことありますか?
たしかに、ここ数年は、寿ダンスホールの支配人として、道化を演じ、ただただデカイ音とキツイ酒を、この街の遊びの選択肢に加えるべく、自分の表現は二の次に、曲も書かず、自分のパーティーではライブもせず、時には裏方に徹し、時には誹謗を浴びる盾となり、二日酔いだけが報酬の、パーティー活動に注力して来ました。
たしかにトランスフォーマーで遊びすぎたし、マイクを持てばテキトーなことばっかり宣ってきたけど。
俺、もともとラッパーだよな?って自問自答したりして。
最近は、曲もまとまってきて、自分の中では第3段階に入ったな、と勝手に納得してるフシはあったんですけど、だとしても、ラッパーとして認知はされていても、ラッパーとしての俺を理解してくれている人が身の回りに少な過ぎやしないか?と思っているのであります。
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今年はライブに注力したいな、と考えていました。いろんな方とも対バンしたいし、古い友達や、新しい仲間にも声をかけて、パーティーじゃなくてギグをやりたいなって。で、いろんな方に既に声はかけ始めてるんですけど、中々ね、日程を合わせたりとかっていうのが、大変だったりしてね。
そこでもう一回考えたんですけど、別に俺がライブしたいだけなんだし、俺一人でやってもいいんじゃん、って思って。スケジュール合わせたり、共演者のケアしたり、それってやってることがオーガナイザーじゃん、別にそういうとこで自分自身をロスしなくてもいいんじゃん、と。
そもそもホームでのライブだよ?ハコ代をペイできるぐらいの人を集められなかったら、それこそラッパーとしてどうなの、って。あんた15年以上やってんでしょ?
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という訳で、ワンマンライブします。
「こないだのライブは行けなかったですけど、ワンマンだったら行きますよ!」
だって。相当にナメられてるよね、俺。
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ワンマンライブとしてやる以上は、他のオファー案件とは比類にならないくらいの濃さと、淡さと、メリハリと、緩急で、俺の持つ50音、出し惜しみなしで、全力で、「会話」をしに行こうと思います。「殺し合い」じゃなく。もうこれ以上ラッパーとしてナメられたくない。
「俺のライブに来ねーのに俺のことラッパー呼ばわりするわけ?」
最低でも、60分。目標は、90分。
4/21、ラストラーダ。ここでやるから、みんな来てください。
お酒ばかり飲んでいるというお話。
1/19 FACEOFF @仙台 長町RIPPLE
仙台で唯一のレギュラー出演イベント、石巻で就職してからは中々参加できずにいたけど、今の会社に入ってからは比較的参加できるようになったので毎度毎度のことながら綿密なステージングと雑多な飲酒を披露してきました。
年齢を重ねると皆それなりに集まりづらくなってくる中、開催スパンも毎月から季節開催になり、一時は継続も危ぶまれたものの、今年で10周年を迎える長寿イベントになったのはひとえに主催のDJ NUMARSHの人柄だと思います。本当に。
1/20 COOL COAST @石巻 LONG BEACH HOUSE
石巻サイファーの中核的存在・海坊主くんが初主催のパーティーがあると聞き、サブカルクソ親父が年甲斐もなく若い子に混じって地元young gunzのライブを最前列で観てきました。冒頭の写真はその時の模様です。この日は運転だったので家に着いてから飲みました。
サイファーに参加する度「諸君、音源だよ!」とウザがられる程スピットし続け、とんと音沙汰がなくなったかと思えば各々しっかり10分の持ち時間を消化できる程にスキルアップしていたのはおじさんビックリでしたし、非常に頼もしいと感じましたね。
若さ故の荒削りな熱意と努力、そういうのをヴァイブスって言うんでしょうか。若い奴が内輪で酔っ払って音楽で騒いでる、ってだけなのにこんなにエモーショナルな感情を抱いたのはきっとそれが原初の衝動に近いからだと思います。俺たちはクラブマナーとか言って狡いやり方を幾つも覚え過ぎてしまった。プロデューサーがどうとか、背景がどうとか、音楽を頭で聴く様になってしまった。実際はもっと単純で、でけー音でキツい酒が飲めりゃいい、女の子がいればもっといい、ってだけなのにね。
久しぶりに他所様のパーティーで行ってよかったと思える時間を過ごしました。
地方のヒップホップシーンなんて吹けば飛ばされる風前の灯火みたいにか細く続くもので、100本のライブより1本の逮捕報道が大きく影響してくるんですよ、本当に。フリースタイルブームで多くの若い子たちがヒップホップに興味を持つようになって、こんなど田舎港町でも自発的にサイファーやイベントを起こす程に盛り上がってきているけれど、俺は別に風紀を乱したくてパーティーやってる訳じゃないから、自分も子を持つ親として、来てくれる若い子たちの親御さんにも「ヒップホップって思ってた程悪いものでもないな」って思って欲しいし、実際出自は不良の文化だけれど、そことは切り離された新しい文化になることを願っている節もあって。優等生が優等生のままラップしたっていいじゃん。それが逆に良くて「おう、お前おもしれーな」って、ワルそうな奴らとも素直にお互いを認め合えるフォーマットとしてヒップホップが機能すればいいな、ってずっと思ってる。偏見を打ち砕く見えないゲンコツ、それが俺にとってのヒップホップなのだと思う。
まぁとにかく、NUMARSHも海坊主も、その見えないゲンコツを持ってる奴らなんで、見かけたら仲良くしてやってください。
1/24 ただの飲み会 feat.キキララ、DJ ENTER @石巻 焼き鳥くまちゃん
本当にただの飲み会がしたくて、本当にただの飲み会をしてきました。
キキララは本当に不思議な男女二人組のラップユニットで、DJ ENTER a.k.a.高菜先生は存在がヒップホップなハンズアップのDJ。そして焼き鳥くまちゃんは石巻アングラ飲んべえのサンクチュアリ。久しぶりにライブとか出番とか一切関係ないただ単なる居酒屋で飲み会、ってのをしてきた気がします。
別に建設的な話があるわけでもなかったけど、キキララの特異なスタンスのカラクリとか、高菜先生自身が音楽を続けている上での信条とか、なんかそういうパンチラインがすげーたくさんあった様な気がするんだけどあんまり覚えてないので結構楽しかったんだと思います。うん。
1/27 ただの飲み会 feat.二人の実弟 @磯丸水産 秋葉原店
会社の研修で越谷まで行ったので、ついでに東京まで行って実弟に会って来た、というだけです。
空前絶後の凡ミスで終電で帰らなければならなくなり、わざわざ秋葉原まで行ったのに速攻で磯丸水産に着座するという持ち前のどうしようもなさを遺憾無く発揮してきました。
実の兄弟が三人揃ったのは震災後初めて。真ん中の弟は6年前より物理的に薄っぺらくなり、一番下の弟は明日からフランスに行くそうで。一番家に居着かずに他所へ嫁いだ長男が今一番実家に近いという皮肉。生きてる内しか会えないから死なない内にたまには帰っておやりよ、と一言だけ申し添え、あとはただひたすらにゲームと映画と怪獣の話をして帰ってきました。
東京行ったら石巻じゃ食えないクソなフランチャイズ店の安酒で腹下すまで飲む、ってのが定例になりつつあります。今年こそ、朝5時に高速バス降りて歌舞伎町の磯丸水産にソロ入店を果たしたいと思います。そのためにはアルバム仕上げてレコ発とか尤もらしい理由が必要なので先ずはプリプロ頑張りますね(白目)
2017年買ってよかったもの
とか言っても僕はそんなに買い物する方でもない。トランスフォーマー以外にあんま投資しない僕が2017年内で買ってよかったものを3点紹介します。
1.ちょっと良い値段のトランスフォーマー
コストカットの荒波でその出来栄えが左右されまくっている最近のトランスフォーマー、前作「ロストエイジ」の時は正直しょっぱい感じの代物が多数でしたが、今作「最後の騎士王」は出来にムラこそあれ「少ないパーツ数で如何にボリュームを稼ぎ、変形に驚きを加えられるか」という開発サイドの狂気じみた執念が花開き、近年稀に見る豊作でした。
そのノウハウに「予算」を倍プッシュしたことにより「本当はこういうギミックも仕込めたんだぞグギギ」とか「本当はこういう事もやりたかったんだぞグゴゴ」とかいう開発サイドの怨念さえも聞こえて来そうなMPM-3 バンブルビー(定価¥10,000)が2017年のマイベスト・トランスフォーマーですね。同じくらいの大きさ(クラス)と比べても、値段が倍以上する…だけのことはある!!
惜しむらくは価格帯の割に品質管理が微妙ってとこでしょうか。ウチのビーはテールのストライプ塗装が完全乾燥する前に何かに引っかかった跡があったのよね…
2.悟空道 愛蔵版 全巻セット
長女の学芸会、今年の演目が「西遊記」だったんですけど、世の中に存在する西遊記って大概が牛魔王やっつけた後ぐらいで「これからも三蔵一行の旅は続く!」みたいな打ち切りエンドがほとんどだと思ったので、俺の知ってる限りで唯一ちゃんと天竺に辿り着いている西遊記を改めて買いました。
「物語の筋がボンヤリしている」という理由から山口作品の中でもあまり評価の対象に挙がらない今作ですが、 とんでもない。徹頭徹尾、悟空と三蔵の純愛物語ですから。恋愛じゃなく純愛ってのがポイントね。
漫画作品で落涙したのは今の所これが最初で最後。
3.VAPE
なんかタバコまた増税するらしいじゃないすか。次の増税で吸い始めた時と比べて値段が倍になって、値上がりした部分が全部税金で持ってかれるのは正直バカバカしいなと思って買いました。
「こんなんで満足できるかしら」と思ったけど、僕の喫煙に対する欲求は突き詰めると「メンソール摂取」と「煙を吐き出すカタルシス」の二点に尽きるので現状これで充分です。し、喫煙者のみなさんも騙されたと思って試して欲しい。なんであんなにニコチンとタールに依存してるフリしてたのかわかんなくなるよ。
リキッドが手軽に買い足せる経路があまりないのがネック。そう考えると、タバコはホント簡単に買え過ぎる。
他にもFMトランスミッターとかマットレスとか色々QOLの上がるアイテムあったんですけど割とすぐダメになっちゃったりしたので「お、値段以上」に使えねーなということで選外です。
今年はもう既に大きい買い物2件やっちまったので、あとはコツコツ闇バイトしてトランスフォーマー買うぐらいしか楽しみがありません。
現場からは以上です。
何か新しいことを始めるのに遅すぎるということはないのなら
元旦というのは何か始めるに際しての言い訳には非常に丁度いいもので。
TwitterやInstagramなど、感覚的なSNSが台頭したおかげで脳の構造がどんどんシンプルになっていってるんじゃなかろうかという錯覚から脱するため、ある一定量の長文をストックしておくのにブログを始めることにしました。あとなんとなく、SNSで長文を投稿するとメンヘラっぽく思われるんじゃないかという余計な心配もあります。だってメンヘラだって見抜かれたくないじゃんか。
あと、SNSに余計なことを書かなくて済むようにしたいなという目論見もあります。あんま人の悪口とか書きづらいじゃないですか、Facebookとか特に。
そういうのを直接タイムラインに投稿するんじゃなくて、一回ブログに書いてからリンクを貼る、ことで自分の中にあるはずの「良心」というワンクッションを作動させる目的と、「正直、タイムラインに『ブログ更新しました!』っていうポストがあってもリンク踏んでまで読みに行かないよね」という自身の経験則から、この広大な電脳空間に「王様の耳はロバの耳」における「自分だけの穴」を掘ろうという目的があります。俺だったら読まないハズのリンク先で言いたい放題好き勝手やらせていただく所存です。どうせ俺だったら読まない訳だし。
一年の計は元旦にあるそうなので、今年の目標というかタスクを晒して、新年早々自らの首を絞めとこうと思います。
・3rdアルバム完成
・ライブに注力
・トランスフォーマー収集100体達成
写真は涌谷町の山奥で遭遇した野生のタヌキです。