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「BUMBLEBEE」という見えている地雷

まずはこちらをご覧いただこう。

 

Bumblebee (2018) - Official Teaser Trailer - Paramount Pictures - YouTube

 

そう、実写映画版トランスフォーマー最新作は、バンブルビーのスピンオフなのである。

 

新三部作の一作目として公開された「最後の騎士王」が予想通りの期待ハズレにつき、新三部作構想自体が「なかったこと」にされたのも記憶に新しい、かの凶悪な実写映画版トランスフォーマー最新作である。

 

僕はよく飲み会の席で「トランスフォーマーの映画なんて金払って二時間半かかるオモチャのCM観に行くようなもんなんで、ストーリーとか期待する方がどうかしてる」と吹聴して回ることがある。だって実際面白くないでしょ。

 

もしちゃんと映画が観たいなら、最初からちゃんとした映画を選んで観るべきであって、そもそも観る前から映画未満だとわかっている代物に敢えて身銭突っ込むんだから、いい加減お互い色々察するべきである。そういう意味ではシン・ゴジラにポリティカルフィクションとしての深みを期待する方がバカなのであり、そんな奴は一生ゴジラ対メガロだけ観てればいいのである。

 

まぁいいんだけど。このトランスフォーマーシリーズ、オモチャは買うんだけど、映画にはちょっと物申したいところがあって。

 

毎度毎度、キャラクターと設定を蔑ろにしすぎだよね、ってこと。

 

トランスフォーマーは群像劇なのだ。人間と金属生命の。キャラクター玩具を扱うスポンサーの都合で敵味方共にキャラクターがなかなか死なず、延々と「仲良く喧嘩しな」が続くシリーズなのだよ。ところがマイケル・ベイはこの「トムとジェリー」にfatalityを持ち込んだ。残酷な死をもって決着としたのである。

 

ダークサイドムーンでやめときゃよかったんですよ。アレですら双子やジョルトがいつの間にかフェードアウトしてたり、敵味方共に死にまくったり、メガトロンは脳天カチ割られ脊髄ブッコ抜かれたり、そこまで徹底した最期だったもんだから、ロストエイジでデ軍復活させるの相当屁理屈っぽくなっちゃってたしね。最後の騎士王なんかもう投げっぱなし過ぎて最初から最後までただ広がっていく風呂敷を眺めているだけっていう新世紀の苦行だったしね。加えて人気キャラクターもすぐ殺すからな。毎回新顔が登場して死んで行くだけっていう。

 

今回のスピンオフも、喉元の熱さを忘れない内に最後の騎士王での新しい設定もなかったことにしてそうな雰囲気だしな。もう俺は何も期待してないよ。オモチャの出来がよかったらそれでいいよ。買うし、観るよ、公開日のレイトショーで。多分、このティザートレーラーの映像が一番テンション高い箇所の詰め合わせなんでしょきっと。予告編観れば本編観る必要ないっていう最近流行りのやつでしょ。

 

いいんだよそれで。オモチャの出来さえよけりゃな。